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日時 2017年 1月14日(土曜日)
開催場所 新宿ロフトプラスワン
映画『シン・ゴジラ』
 

 おそらくジャンルムービーに対して一番厳しい目をお持ちの皆様方に太鼓判を押して頂き、本当に嬉しく思います。「今の日本でしか作りえないゴジラを」という思いでスタッフ一同死に物狂いで作った作品でした。皆さんにとって、10年後も、20年後も再び観たくなり、そして語りたくなる一作になっていれば望外の喜びです。ありがとうございました。

(「シン・ゴジラ」エグゼクティブプロデューサー 山内章弘)



 オタクなら誰でも、「こんなスタッフが結集した作品が観てみたい」と妄想してみたことがあるのではないでしょうか。「◯◯が監督で、▲▲がキャラデザの『ガンダム』が観てみたいなあ」とかなんとか。平成「ガメラ」シリーズと『新世紀エヴァンゲリオン』に決定的に人生を変えられた男である自分にとって、今以上に身の程知らずの、くっそナマイキな中学生の頃からずっと妄想していたそんな妄想企画のひとつが、樋口真嗣氏と庵野秀明氏が中心となった「ゴジラ」でした。

企画が発表された瞬間、頭の中が真っ白になるほどの喜びが全身を駆け抜けました。そして直後、底抜けの恐怖に襲われました。「もう言い訳はできないぞ」と。この「ゴジラ」がつまらなかったら負けだ、と。誰が何に負けるのかさっぱりわからないけれども、とにかく、これがコケてしまったら負けである、と。直感的にそんなことを思いました。

公開初日の朝イチで劇場に足を運びました。泣きました。号泣でした。予想しなかった、でも、ずっと観たかった形の「ゴジラ」がたしかにそこにあったからです。恐怖と破壊の元に現実と虚構の境界がゆらぐ、そんな超現実的なエンターテインメント作品としての「ゴジラ」。こんな作品に、ずっと出会いたかった。本当にありがとうございました。ただひたすら、感謝の気持ちしかありません。
(前田久)


 これしかないだろう!
 オタク大賞がいくら捻くれものであったとしても、普通とは違うものを選ぶ「通」っぽさがアイデンティティだとしても、選ばないわけにはいかないクオリティ。プロパガンダっぽさなどには批判もあるが、何より面白い。震災を想起させる迫力、恐怖。巧みで緻密な脚本と画面構成。様々な制約の中で、「本当に怖い」ゴジラを、怪獣を実現させてくれたことに、ただただ感謝である。『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』の刊行と組み合わせることによる、ありえた可能性を提示するという立体的な戦略も素晴らしい!
(藤田直哉)

 
 
ガイガン山崎賞
 
東海村原八賞
     

アニメ『ドラゴンボール超(スーパー)』

小池繁夫(画家)

この度は賞をいただきましてありがとうございます。

「ドラゴンボール超」は、かつての「ドラゴンボールZ」の良い部分を踏襲しつつ、新しい要素も取り入れていこう、ということで取り組んでおります。

その結果、往年のファンである大人の方々も、新しいファン層である子供たちにも楽しんでもらえる作品になっている、そう感じていただけましたら嬉しい限りです。

スタッフ一同まだまだがんばりますので、これからも応援よろしくお願いいたします。

(東映アニメーション株式会社 プロデューサー 高見 暁)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この度は「オタク大賞 審査員賞」をいただきありがとうございます。
小池氏は受賞を了承し以下の受賞コメントを用意しました。
※以下は小池さんのコメントです。

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「審査員賞」受賞と言われてもどう反応したらよいか言葉が出て来ません。です
から申し訳ありませんがコメントはありません。

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そっけなさはキャラクターとお考え下さい。

(ホビーリンク・ジャパン)

toukaimura

 ターレス、スラッグ、クウラ、ブロリー……漫画やテレビでは見られない、未知の強敵とZ戦士の戦いに胸を踊らせた少年時代。しかし、『ドラゴンボール』が好きで好きでたまらないガキンチョは、ふと疑問に思ったりもしたのです。身内が殺されたワケでもないのに、悟空が「お前だけは絶対に許せねぇ!」なんて正義感ぶったことを口走ったりするかなぁと。

 しかし、確かに孫悟空という男を描くのは難しい。世界中で愛される少年向けバトル漫画の主人公でありながら、いわゆるヒーローの王道から大きく外れてるんですよね。たとえば、自分たちで事態を収拾しなくてはならないという程度の責任感はあっても、どこまでいっても根っからのバトルフリークであり、しかも生き死にを繰り返しているうちに、命に対する捉え方もドライになっていく。実際、ピンポイントで台詞や対応を抜き出してみると、かなり自己中心的な人物に思えてくるんですが、トータルの印象ではそうなっておらず、これこそ鳥山明先生の類稀なるバランス感覚の賜物なのでしょう。

 そして、「鳥山明オリジナル原案」の謳い文句で始まった『ドラゴンボール超』、これはスゴい! 「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人」なる原作者にしか許されないネーミングにも驚かされましたが、「“未来”トランクス編」の結末には全視聴者が度肝を抜かれたんじゃないでしょうか? 半年弱も続けて、こんなのアリ? いや、でも悟空って、こういうところあるよなぁとしみじみと納得してしまった元ガキンチョなのでした。
(ガイガン山崎)

 

プラモデルを好きな私達が、決して卑屈では無くいつもどこか誇らしく生きているのは、その箱絵(ボックスアート)が、圧倒的に魅力的な事も大きな要因だと思う。
「なんだかんだ言っても今日買ってきたこの箱絵、めっちゃ上手い!”絵が上手い選手権”があったら我らが○○さんがきっと人類最強だ」おそらく模型好きな人なら誰しもそんな絵描きさんがいると思う。

私にとってはそれが小池繁夫氏だ。”飛行機のハセガワ”と言われる長谷川製作所の各種プラモデルの箱絵を支え続け、モデルアート誌ともつながりが深い。もうひとつの代表作が富士重工の『世界の名機カレンダー』。商品化が難しい古典機や日本ではあまり知られていない機種に幅を広げ、古今東西の飛行機を40年に描き続けてきた。それが2016年をもって終了となった。(正確には2015年で終了。2016年はアンコール的に再録作で構成された)

地道に着々と描き連ねていくという仕事の性質上、”この年注目の!”といった賞で捉えるのはかえって失礼なことになりますが、一区切りとなった2016年に、長年の感謝と敬意をもってご紹介させていただきました。これからもまた素晴らしい絵を見せてください。
(東海村 原八/模型の王国)

 

 

 

 
志田英邦賞
 
藤田直哉賞
   

 

 

 

 

 

ゲーム『人喰いの大鷲トリコ』

草野原々(小説家)

受賞のご連絡を下さいましてありがとうございます。
返信が遅くなり申し訳ございません。

上田は現在休暇に入っており、コメントの依頼をお受けする事は難しい状況となっております。

お待たせした上、ご期待に沿えず申し訳ありませんが、
ご理解いただけますようお願い申し上げます。

(genDESIGN 窓口担当)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 この賞はとてもありがたい賞であり、わたしは賞をとるのが好きだ。これからもどんどん賞をとって行きたいと思う。次なる目標は星雲賞である。これを見たあなたは星雲賞に「最後にして最初のアイドル」を投票したくな〜る。ほら、投票したくなってきたでしょ(注1)。最終的目標はヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞である。最近、英語圏作家以外もたくさん受賞しているので、意外と簡単にいけたりしないだろうか? 無理だ! ヒューゴー賞・ネビュラ賞の前には幾多の困難が立ちはだかっているのだ。その困難はわたしに対して受賞を諦めさせるのです。わたしはそれほどメンタルが強いほうではない。しかし、それにもかかわらず、なぜか受賞できてしまうため、執筆活動は続けるべきなのだ。塵も積もれば山となると昔からいうではないか。毎日少しずつ書いていればいつの間にか小説ができあがっているかもしれない。ヒューゴー賞・ネビュラ賞はわたしのもとにやってくるだろう。そのために、いまからでも英会話を勉強するべきなのだ。これからはNHKラジオ英会話を毎朝聞くことにする。
 今後の展望として、とんでもなく派手でハチャメチャでヘンなSFを書いて行きたいと思っている。わたしが『ワイドスクリーン百合バロック』という用語を考案したのは有名なことであるが、今度は『|科学的魔術的《サイエンティフィック・マジック》リアリズム』という用語を思いついた。科学的知識をバシバシ使った結果、幻想性が出てくるような小説のことだ。今書いている恋愛SFは科学的魔術的リアリズムを意識しているのでお楽しみ願う。柴田勝家さんが提唱した『カルマ・パンク』というジャンルにも参加していきたい。サイバーパンクのサイバーがカルマになったパンクのことだ。カルマをエネルギー源として異常発展したテクノロジーと社会を描くぞ。
 これを見たあなたはわたしを応援して欲しい。応援しなければならない。応援せざる負えない。応援するよう運命付けられているのだ。

(草野原々)
fujia

(注1):SF大会に参加しないあなたも、候補作推薦ができるのでhttp://www.donbura.com/sf56/ja/seiun/sankou.htmlにアクセスして、「最後にして最初のアイドル」を推薦しよう!

待った。待ちに待った。前作から12年、発表から8年。『ICO』や『ワンダの巨像』を手掛けた上田文人ディレクターの新作だ。ネコのような身のこなし、イヌのような従順さ、鳥のような羽根を持つ、変わった不思議な大鷲トリコとふたりぼっちの脱出行。言うことを聞かない動物と交流してあっちへこっちへ。いつしかトリコと自分のココロがひとつに。コンピュータゲームでしか味わえない手触りと手ごたえ、時間をかけなくては生まれない芳醇な空間と熟成された煌めきがここにある。10年近く本作に向かい合った上田ディレクターとスタッフ全員に賞賛を贈りたい。
もし気になった方は「旦那が〇年間作り続けたゲームをプレイした同人嫁の雑記」というレビューもあわせて読んでいただきたい。
(志田英邦)

 伊藤計劃以後。まさに日本のオタクカルチャーが生んだ畸形のSF。内向的で自閉的になりがちな傾向の日本SFを、一挙に広げる想像力。ワイドスクリーンバロックのような展開と想像力。この奔放さを殺さず、もっと好き勝手をして、傑作を次々と世に送り出して欲しい!
(藤田直哉)

 

 


 
前田久賞
 
奈良崎コロスケ賞
   

 

 

 

 

 

映画『傷物語』

うめざわしゅん(漫画家)

選出いただきありがとうございます。
誠に光栄ながら、今回はコメントは差し控えさせていただきます。
(アニプレックス様より)

maedasho
(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

 

 

 

 

 

此の度はこのやうな賞を頂き誠にありがたうごさいます。しかも何でも「漫画家うめざわしゅん」に頂けたとの由、大変嬉しく思つてをります。
奈良崎さんには拙作『ピンキーは二度ベルを鳴らす@』にも素晴らしいレビューを書いていただきました。
にも関はらず情けないことに売り上げがアレで続刊を出すことは困難と編集者から告げられてしまふ状況…白旗を上げる早さでは人後に落ちない私は早々とペンを放り投げ、バイナリーオプションの必勝法を見つけるべくひたすらデモトレードを繰り返す毎日を送つてゐたのです。
しかし今回の受賞の報を受け私はぴしやりと平手打ちを食らつたかのやうに目が醒めました。さうだ俺はオプザイルなんかぢやない、漫ザイルなんだ!こんなことをしてゐてはいけない、と。
これからは心を入れ替へ、先づは大量に余つた著者献本をアパホテルの客室にバラまくなどの活動に励みたいと思ひます。
ありがたうごさいました!

うめざわしゅんnarasaki

待ちました。待った甲斐がありました。濃厚なエロス&バイオレンスの嵐。良識ある大人がちょっと顔をしかめるこの感じこそ、僕が好きな日本のアニメなんです。フィルムに宿った熱量を思えば、そりゃ、作るのに時間もかかるはずです。仕方ない。むしろこの情念を長年に渡り持続し続けて、よく完成させてくださいました。ありがとうございます。もっとこういうアニメがたくさん観たい! 感謝の気持ちと、そんな願いを込めて、賞を贈らせていただきます!
(前田久)



2015年暮れから2016年夏にかけて『パンティストッキンのような空の下』『ピンキーは二度ベルを鳴らす』と、うめざわ作品が短期スパンで刊行されたことは、夢のような出来事だった。一方、『パンティストッキンのような空の下』が「このマンガがすごい!2017」オトコ編で4位を獲得したことは事件でもなんでもなく(僕も2位に入れさせていただきました)、至極真っ当な評価だ。もちろんランクインしたことにより全国の書店で広く展開されたことは素晴らしいことだし、『ピンキーは二度ベルを鳴らす』もネットを中心に衝撃が拡散し始めたことは、イチファンとして安堵にも近い嬉しい想いです。うめざわ先生、ますますのご活躍を期待しております。
(奈良崎コロスケ)

 
 

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主催:オタク大賞実行委員会  
 
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