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2019
日時 2022年 3/19(土曜日)※コロナ禍で延期開催
開催場所 配信のみ
映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』の
石ノ森章太郎(鈴木福)

 


大賞をいただき、誠にありがとうございます。
作品ではなく、まさかの「役」への受賞ということで、さすがの切り口と感心するやらなんやら、微妙な面持ちになっております。

思い返せば、たしかに飛び道具的な役ではあり、映画公開前は福くんこと鈴木福さんの役柄は「物語のカギを握る少年」とか、ぼやかしたりしていました。
なぜ、泉下の石ノ森先生にご出馬ねがうことになったのか……

『仮面ライダーセイバー』の主人公・神山飛羽真は小説家で、「物語の結末は俺が決める!」が決めゼリフ。
でも、『セイバー』という物語の結末を決めるのは、脚本家や監督、プロデューサーたち制作者です。そんなことは百も承知の視聴者の前で「俺が決める!」と大見得を切る以上、飛羽真はいずれ制作者──いわば神と対決しなければならない。
それが課題のひとつ。
もうひとつの課題は、「ライダー50周年」というとき、私たち世代がノスタルジーにひたるのは勝手でも、いまの子供たちにはピンとこない問題。
過去を振り返るのではなく、50年前の少年の視点から未来(私たちにとっては現在)を見る形で描くことができれば、未来志向の50周年にならないか?

そんな議論をしているさなか、田風ウ太監督が見つけてきたのが、半自伝マンガ集『石ノ森章太郎の物語』。
50年前(もう少し前ですが)の少年であり、そして神。2つの要素を一身にになえる人物が、世界にたったひとりだけいました。

シスコン成分を拡大したり、妙に上から目線だったり、どんどんキャラクターを誇張してしまいました。
でも、撮影に先だって墓参し、肌身離さず『石ノ森章太郎の物語』を携え、先生に対するリスペクトを心にみなぎらせながら演じきった福くんこと鈴木福さんの熱演を見て、先生もきっと笑って許してくれたことと思います。

われわれ企画陣が狙っていたのは、「少年・石ノ森章太郎 meets 50年ぶんのライダーたち」。でも、実際に現場で起こっていたことは、「少年・鈴木福 meets 石ノ森章太郎」でした。

ありがとうございました。
そして、次は、ぜひ作品でいただきたいです!

『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』プロデューサー
白倉伸一郎(東映株式会社)



とかくマニアというものは、僕も含めて整合性なんてものに気を取られがちなんですが、こういう剛速球のような快作を見せつけられると、「あぁ、なんて自分はつまらないことにこだわってたんだろう」と思わされちゃうんですよね。石ノ森章太郎から創作意欲を奪ったら、ヒーローだけじゃなく、ショッカーとかも一緒に消えてしまうんじゃないか? とか、そんなどうでもいい辻褄合わせをすっ飛ばしたところに本作の面白さはあります。
で、その白眉ともいえるシーンが、ラスト直前の石ノ森章太郎と本郷猛の邂逅ですよ。それこそどうでもいいツッコミを入れるならば、石ノ森章太郎と面識があるのは、本郷猛じゃなくて藤岡弘、御本人なのでは!? みたいなところはあったりするんですが、なんか胸にジ〜ンと来るんですよね。そこは藤岡さんと福くん……年齢を考えるならば福さん、いや、鈴木さんと呼ぶべきなんですが……の熱演に依るところが大きく、僭越ながら大賞を贈らせていただいた次第であります。
(ガイガン山崎)

ヒーローの存在意義を作者自身に突き付ける超問題作において、堂々と“神”を演じきり、貫禄すら漂わせた福くんに脱帽です。物理的に“ペンは剣よりも強し”で戦う姿も胸熱でした。(奈良崎コロスケ)

 
 
箭本進一賞
 
藤田直哉賞
     

オンライン謎解きゲーム「ガラスの靴は100万回盗まれる」(SCRAP)

けんご(ティックトッカー)

この度は「日本オタク大賞2021」に選んでいただき誠にありがとうございます。

このオンラインリアル脱出ゲーム『ガラスの靴は100万回盗まれる』は、洋館に飾られたガラスの靴をが盗まれないよう、幽霊であるプレイヤーがポルターガイストを使って怪盗の邪魔をする。というゲームコンテンツです。

WEBで遊べるゲームとなると、リアルに比べてできることが無限大になります。だからこそ、あえて「家電の電源をポルターガイストでオン/オフにできる」だけと、シンプルなルールの中でどう目的をクリアしていくのかを楽しむゲームにしました。

また、キャストとして出演していただいている人気アイドル「私立恵比寿中学」の皆さんの、普段とは違った姿を見ることのできるコンテンツとしても力を入れて作成しましたので、画面で躍動する彼女たちにもぜひ注目してもらいたいです!

1人でも多くの人に、家にいながら気軽に臨場感溢れる体験を楽しんでもらえると嬉しいです。

株式会社SCRAP コンテンツディレクター 西澤匠

この度は『オタク大賞』に選出いただき、誠にありがとうございます。小説の素晴らしさを多くの方に届けたいと思ってSNS活動を続けているので、このような評価をいただけて嬉しいです。これからも小説を知るきっかけに少しでもなれるように努めてまいります。

小説紹介クリエイター けんご

 

 

 

 

 

 

 

リアルの会場に集って遊ぶことが多い、リアル脱出ゲーム。
この新しい娯楽が、コロナ禍を受けてオンライン対応を進化させていく。
人の知恵で困難を乗り越えるという、暗い世相の中に希望を持てる話だと思います。
中でも「ガラスの靴は100万回盗まれる」は、動画を使うことで24時間対応を実現。「屋敷のあちこちに仕掛けられた監視カメラの映像を手がかりに、盗難を防ぐ」というシステムも面白く、今後の発展にも期待できる内容でした。

また、24時間対応ではないにしろ、リアルタイムでスタッフとビデオチャットしつつ進める「ときどきルールが変わる研究室からの脱出」も面白く、どちらを大賞にするか悩みました。
”世界のルールを変えるマシン”に単語を入れると、会場もこれに伴って変化するという、ビデオゲーム的なネタを人力でやる(「○○はXX」の記号部分に単語を入れる。例えば「テーブルクロスは青い」と入れると、会場におかれたテーブルクロスが青色になる)辺りがユニークで、スタッフの皆さんの高い練度と巧みな誘導に感心することしきりでした。

「リアル脱出ゲーム×ニンテンドー3DS 超破壊計画からの脱出」(2015)からデジタル対応を進めていたSCRAPの取り組みはビデオゲームを遊ぶ者としても興味深いものであり、「ガラスの靴は100万回盗まれる」「ときどきルールが変わる研究室からの脱出」に見られるビデオゲームからの影響と合わせて、良い意味でのどん欲さと工夫と力技、つまりは新しい遊びを進歩させていこうというパワーが感じられました。

これからも、暗い世相に負けない、工夫が凝らされた新しい遊びを期待しています!
(箭本進一)

新しいメディアで活躍し、才能を発揮するということは、偉大なことです。伝統的なメディアである本と多くの人々を繋いだけんごさんのお仕事は、ただたんに金銭的な価値のみに換算されない意義のあることだと思います。これからも多くの人やものごとを繋いで、世界をより良い場所にしていってください。
(藤田直哉)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
前田久賞
 
東海村原八賞
   

 

 

 

 

 

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』

食玩「ガンダムアーティファクト」(バンダイ)

この度は、審査員賞をいただきまして、大変ありがとうございました。
前田久さんのご推薦コメントをきっかけに、ひとりでも多くの方にご覧いただけることを願っております!

フライングドッグ 尾留川

この度は御選出頂き誠に有難う御座います。
引き続きお客様に愛される商品を作っていけるよう、精進して参ります。
今後ともご愛顧のほど宜しくお願い致します。
(バンダイ キャンディ事業部)

清涼感のある映像で語られる、まっすぐで爽やかな青春ストーリー。
俳句の要素も、シティ・ポップの要素も、どこをとっても心地よい。
普遍性のある内容は、いろいろな意味でコロナがなければ、もっと広がりを持てたのでは。
他人事ながら、なんとも悔しい。今からでも、少しでも多くの方に届けたい。残したい。
そんな気持ちを込めて、極めてささやかなものではありますが、個人賞を贈賞いたします。
(前田久)

 

 

 

高度情報化社会に生きる私達にとって”ものをつくる”という事は、残念ながらゼロから1を創造することではありません。既存の長い鎖の先に小さな輪をひとつ付け加えること。良くも悪くも、それが現代のものづくりだと思っています。しかし、その”小さな輪”こそ、死にもの狂いの努力や才能をかけた、評価され愛される”作品”です。そして”既存の長い鎖”の存在や歴史、追加された”輪”の魅力や意味を知り味わうことができる〜というのも、オタクの悦楽でしょう。

ガンダムという(かなりこんがらがった?)長い鎖に敬意をもちつつ、自分達だけに付け足すことができる小さな輪。キラリと光る輝きを堪能させていただきました。

(東海村 原八/模型の王国)

 

 
ガイガン山崎賞
   
奈良崎コロスケ賞
 
   

 

 

 

 

 

『サイコ・ゴアマン』の、洗濯機みたいなヤツ(デストラッパー)

漫画『まじめな会社員』(冬野梅子)
受賞者

この度は名誉ある賞を頂き、スティーヴン・コスタンスキ監督ならびに本国制作陣に代わって御礼申し上げます。
デストラッパーは、日本劇場公開時には「死体満載酸性風呂」としての愛称を名付け、
内部に収められているもののグロテスクさとは裏腹に、短な手足を用いた愛嬌ある動きが
アンビバレントで強烈な印象を残す存在です。
皆さまから愛され、きっとデストラッパーも喜び、その体と酸性血液を揺らしている事でしょう。
デストラッパーの邪魔をする者は、釜の中で煮込まれし犠牲者の酸性血液を吹きかけられてしまうのですが、
吹きかけられるとどうなるかは、ぜひ『サイコ・ゴアマン』本編でお確かめ頂ければと思います。

日本サイコ・ゴアマン宣伝支部

この度は審査員賞に選んでいただき、ありがとうございます。
「まじめな会社員」はエンタメ性や漫画の王道的な面白さとは若干遠い位置にある作品だと思いますが、2021年を象徴する作品として爪あとを残すことができたようで大変嬉しいです。
ありがとうございます!

冬野梅子

Copyright (C) 冬野梅子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受賞者
今は亡きエンパイア・ピクチャーズ、あるいはフルムーン・ピクチャーズのテイストを色濃く感じる怪作の誕生に胸を打たれました。 あと、とにかく着ぐるみがいっぱい出てくるじゃないですか。こう、必要だから作ったというよりも、こいつらを出したいから登場シーンを作ったという本末転倒感がイイんですよね。特に途中で出てくる“洗濯機みたいヤツ”……正式名称はデストラッパーというらしいですが、こいつがまたアクションフィギュアで欲しくなっちゃうようなグッドルッキングガイで気に入りました! 何日かに1回は、こいつのことを考えながら床に就く今日この頃です。
(ガイガン山崎)

どこへでも自由に1人で行ける一人前の大人になったのに何か足りない、心もとない。そんなモヤモヤを解消すべく奮闘する、コロナ禍のアラサー女子・あみ子の健気さが胸に迫る。2021年という特殊すぎる年に出るべくして出た、歴史的価値のある作品です。(奈良崎コロスケ)

 

 

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主催:オタク大賞実行委員会  
 
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